iPhoneが初めて世の中に登場したのは、2007年の6月になります。Macworld Conference & Expo 2007の特別ステージで行われたアップル社CEOのスティーブ・ジョブズ氏の演説は、これまでにない新しい未来を予感させるものでした。タッチ操作をすることができるワイドスクリーンiPodでありながら、インターネットに接続し、パソコン向けのホームページを閲覧することができ、もちろん電話をかける事ができるiPhoneは、既存のスマートフォンとは全く別のベクトルから登場したガジェットでした。
この初代iPhoneは、アメリカで大ヒットを遂げたのですが、通信規格が日本に対応していなかったために、日本では未発売でした。日本で発売されたiPhoneは、翌年に発売されたiPhone 3Gでした。初代のiPhoneよりも価格もリーズナブルになりましたし、なにより内容が別のスマートフォンのようにバージョンアップされていました。App Storeが搭載されたことによって、自分好みにカスタマイズすることができましたし、何よりiPhone自体のスピードが倍になりました。現在のiPhoneと比べるのは酷だと思いますが、当時のスマートフォンの中では群を抜いて素晴らしいスペックを誇っていたスマートフォンでした。